12月5日午後3時頃阪口が代表質問 奈良テレビ放映

30年12月代表質問

生駒市選出の阪口保でございます。

まず、最初は、第1回奈良冬季誘客イベント「大立山まつり」に係る事業企画制作運営業務委託契約の入札の不正について質問を致します。

この業務委託契約については、2016年2月と12月県議会の定例会で、入札の不正を指摘しました。

その際の知事の答弁の概要をまとめると

  1. 2015年10月9日の大立山まつり実行委員会で承認していただいた実施 計画をもとに仕様書を作成し、10月13日公募型プロポーザルの公告をし、11月4日期限に企画提案をいただき、11月6日選定委員会を実施したこと。
  2. このプロポーザル発注については、県の契約規則、一般競争入札の公告の規定に準拠したものであること。
  3. 業務説明書に記載した大立山のモチーフを四天王にすることは第1回の実行委員会で承認をいただいた事項であること
  4. 2社からの企画提案があり、原型制作者の提案が2社とも薮内氏になったのは、偶然の一致である。

というものでした。

そして知事は、プロポーザルによる選定手続きについては瑕疵がなく、適

正に実施したと答弁されました。

しかし、その後、私の方で調査したところ、知事の答弁に虚偽があった事

実がでてきています。

分かりやすいように、この表を使い時系列で説明します。

表の部分

  1. 9月16日 中西観光局次長初め3名が東京出張し、青山美術株式会社を訪問・藪内氏、青山美術株式会社と打ち合わせ
  2. 9月24日 再び、同人ら東京出張    青山美術株式会社を訪問・打ち合わせ
  3. 10月5日  アド近鉄が青山美術株式会を訪問   大立山制作スケジュール・納期について打ち合わせ
  4. 10月9日  実行委員会設立総会及び第1回実行委員会  実行委員会会長 荒井 正吾氏
  5. 10月13日  公募型プロポーザルの公告   業務説明書の要件 ・四天王をモチーフにした「大立山」等の製作・奈良の魅力を深く理解した者に大立山の原型作成者
  6. 11月6日 選定審査会 株式会社電通関西支社とTSP太陽株式会社  株式会社電通関支社に決定
  7. 11月6日  電通と本件委託業務の締結 委託料1億5千万円

表の部分

公募型プロポーザルの公告が2016年10月13日です。

しかし、公募型プロポーザルの公告と10月9日の第1回実行委員会の前に、

10月5日アド近鉄が東京にある青山美術株式会社(オーナー藪内氏)を訪問し、その後、約1時間、青山美術株式会社と大立山制作スケジュール・納期について打ち合わせしたことがわかりました。

業務を落札したのは、11月6日の選定審査会の審査を経て、株式会社電通関支社です。

また、大立山に係る業務については、株式会社電通関西支社が子会社の電通テックに委託し、電通テックは、さらにアド近鉄に委託しています。

委託を受けたアド近鉄は、どういう経緯で公告前にから今回のプロポーザルに関する情報を把握したのでしょうか。

さらに、薮内氏においては、10月5日のアド近鉄との打ち合わせ前から、大立山の原型の制作と監修を承諾しているのです。

知事は、先の答弁で入札手続きには、何の瑕疵もないと答弁されましたが、実行委員会の開催前に大立山の内容が漏れていたのではないでしょうか。

それを伺わせるようなことが、実行委員会の前の9月16日におこっています。

私が入手した情報では、薮内氏は、この日に大立山の原型の制作と監修を承諾しています。

入札談合等関与防止法は、入札又は契約に関する秘密情報を特定の者に対して教示又は示唆する事を禁止しています。

県の中西次長が一県職員の立場で、独自の判断で薮内氏に承諾をとるという行為は考え難いことです。

また、マスコットキャラクター「せんとくん」の制作した薮内氏と知事は、懇意の間柄です。

中西次長の東京出張は、知事の意向を受け、あるいは忖度して薮内氏と打ち合わせをし、一定の合意を形成したと考えるのが自然です。

更に、この公募型プロポーザルの入札には、業務説明書と選定審査会に、問題があります。

公募型プロポーザルの公告にあたっての業務説明書では、四天王をモチーフにした「大立山まつり」と「奈良を理解した人物による四天王の原型作成者を記載することを」要件としたこと。

この二つの条件を満たす人物は、薮内氏に限定されてしまいます。そのようなことで、入札に参加したもう一つの業者も薮内氏が大立山の制作者のではないでしょうか。

次に、プロポーザルの選定委員会の委員の構成にも問題があります。

公告の前の9月16日と24日に、薮内氏と打ち合わせをした中西次長を委員にするなど、公平性が全く担保されていません。

本事案は、県、薮内氏、電通が「公募型プロポーザル」の外形を装い、地方自治法、同法施行令にかかる随意契約に関する規律を逸脱する行為であり、さらには、入札談合関与防止法に抵触するもので、知事に大きな責任があると言わざるを得ません。

そこで、知事に伺います。

一点目は、公募型プロポーザルの公告の前に,入札情報が業者に漏洩しているが、入札は適正に実施されたと言えるのか。入札談合等関与防止法に抵触すると考えるがどうか。

二点目は、本事案のプロポーザルの選定審査会の委員構成は不公平であり、不

適切と考えるがどうか。

二つ目の質問は、奈良大立山まつりの見直しについてです。

この奈良大立山まつりは、2016年に始まり、既に約4億5千万の予算が使われています。

奈良大立山まつりの発足の趣旨は、最も観光客が少なくなる冬季の宿泊観光客の増加をはかるため、「大立山まつり」を核として始めたもので、第1回目は、1月29日~2月2日の5日間の開催でした。

しかし、2年前からは、若草山の山焼きに日程を合わせ、開催日数は、昨年3日間、本年は、2日間と縮小しています。

若草山の山焼きは、奈良県の行事の中で、最も人気があり観光客が増加する時期です。

大立山まつり2019は、1月26日(土)、27日(日)に開催され、会場は、平城宮跡朱雀門広場であると伺っています。

しかし、同じ日程にすることは、若草山の山焼きに奈良を訪れる観光客を平城宮跡に誘導するものであり、当初の観光客が少なくなる冬季の観光客増加を図るという趣旨から逸脱しています。

不人気な行事を奈良若草山の山焼きに合わせて、観光客の参加を呼び込み行事の存続をはかるものとなっています

そこで、知事に伺います。

「大立山まつり」は、最も観光客が少なくなる冬季の宿泊観光客の増加をはかる趣旨で開催されたが、2年前からは、観光客の多い若草山の山焼きに合わせている。当初の目的から逸れていると考えるがどうか。

また、「大立山まつり」は、抜本的に見直すべき時期にきていると考えるがどうか。

最後は、県立奈良等学校の耐震整備の対策とその対応について質問します。

先般、文教くらし委員会委員長に、奈良高等学校育友会から仮設校舎の早期建設、仮設校舎建設までの対応等について、陳情書を頂きました。

その陳情を受け、10月16日に文教くらし委員会を開催し、委員会としての総意を教育長、知事に文書で要望したところです。

そこで、教育長に伺います。

一点目は、仮設校舎が出来るまでの間、奈良県立高等学校の2学年が郡山高等学校城内学舎に移転するとのことだが、移転先の建物の一部にIs値0.34のものがある。このことについて、どのような認識を持っているのか伺いたい。

二点目は、郡山高等学校城内学舎への移転時期を伺います。また、2学年が移転することで、例えば、部活動が3学年一緒にできなくなる等の影響が懸念されるが、移転にあたり、教員の移動等を含め、どのように対応するのか伺いたい。