NHK報道
生駒市が短時間の式典に出席した教育委員に報酬を支払っているのは違法だとして、
住民グループが市長に対して75万円余りを市に返還するよう求める訴えを奈良地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、生駒市の住民グループのメンバーなど5人で、5日、奈良弁護士会館で記者会見しました。
訴えによりますと、生駒市の教育委員の報酬は1日あたり2万9000円と条例で定められていますが、
出席時間が1時間に満たない体育大会の開会式や成人式など短時間の仕事にも報酬が満額支払われていたということです。
原告はこれを不服とし、報酬の支給は裁量権の乱用にあたり違法だとして、去年5月からことし2月までに教育委員に対し
て支払われた報酬の一部、75万4000円を返還するよう生駒市長に求めています。
原告は、ことし6月、生駒市監査委員に対し住民監査請求を行いましたが、先月、棄却されていました。
住民グループの代表幹事、阪口保県議は、提訴のあとの会見で「30分程度の式典に参加することに対して高額な報酬が
支払われることは市民感覚として全く納得できない」と話しました。